うすくちうるし

EN

うるし、うすくち、うるわしく

日本最古の漆工品は9000年前に遡り、大航海時代には、ヨーロッパの貴族が競って漆器を収集しました。世界が認める漆の技で、日本人は素材を保護し、美しく加飾することで、暮らしを彩ってきたのです。「うすくちうるし」は、手仕事で丁寧に研ぎ出した薄口の器に拭き漆を塗り重ね、やさしく潤いある口当たりに仕上げました。

うるしと暮らし、時をはぐくむ。

天然の漆でつくられた「うすくちうるし」は、塗り直しや修理が可能で、世代を超えてお使い頂けるサスティナブルな器です。天然木の木目は一つひとつ異なり、塗り重ねた漆はお使い頂くにつれ、透き通っていきます。まるで生きているかのような漆の器。ぜひご一緒に暮らしてみて下さい。

うすくちうるし® 8,800円(税込)*「うすくちうるし」は、うるしの駒やの登録商標です。
写真左:90ml用 右:120ml用

●品質表示
品名:漆器/表面塗装の種類:漆塗装/素地の種類:天然木
●容量/サイズ
90ml用:満量約140ml/縦72㎜×横72㎜×高72㎜
120ml用:満量約180ml/縦72㎜×横72㎜×高83㎜
●パッケージ
濃紺の化粧箱に、三つ折りのリーフレットが入ります。

「うすくちうるし」の取扱店はこちらから

「うすくちうるし」のお問い合わせはこちらから

「うすくちうるし」は手仕事から生まれます。

木地挽き

木地師が、轆轤と刃物を使って木地を挽きます。「うすくちうるし」では、「縦木取り」と呼ばれる材料の切り出し方を採用し、強度を増強させることで、繊細な薄口の挽物を可能にしています。

柿渋下地

漆を塗る前に、下地として柿渋を塗ります。柿渋は、渋柿の未熟な果実を粉砕・圧縮し、それを発酵・熟成させて得られる抽出液です。

うすくち研ぎ出し

轆轤と刃物で挽く口の薄さには限界があり、理想とする口当たりのために、更に薄く、手作業で研いでいきます。

錆漆下地

「錆漆」で木地の目止めを行います。「うすくちうるし」に使用する欅材は、とても硬く強靭であり、美しい木目が特長です。その木目から液体が漏れ出ることを防ぐため、生漆と砥の粉、地の粉(珪藻土)を混ぜた「錆漆」で下地塗りを行います。

拭き漆

漆を塗っては拭き取る「拭き漆」作業を繰り返します。

柿渋下地と錆漆下地の後に、通常は拭き漆を3回程度繰り返して完成します。季節によって、漆の浸み込み具合や乾き具合が異なるため、色や艶を見ながら拭き漆の回数を決定します。

「駒」印

稲村龍谷先生作の「駒」印を押して完成です。

左奥から順に、①木地②柿渋下地③錆漆下地④拭き漆1回目⑤拭き漆2回目⑥拭き漆3回目と並べており、作業工程の進行による色の変化が、お分かりいただけると思います。

○お取扱い上の注意
・本漆や金、銀といった天然素材を使用しており、電子レンジや食器洗い機には対応しておりません。また、お湯や水に長時間漬けると、金、銀などが剝がれやすくなります。
・中性洗剤を使用し、スポンジの柔らかい面で洗ってください。
・直射日光を当てると変色することがあります。
・漆かぶれなどの異常を感じた時は、専門医にご相談ください。
・漆塗装が劣化した場合、漆の塗り直しが可能です。

「うすくちうるし」のお問い合わせはこちらから