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手のひらで味わう、漆の珈琲椀。
手のひらで山の湧き水をすくって飲むとき、人は透明な水そのものを五感全体で味わっています。そんな風に両手で包み込むように持つ「うすくちうるし」は、職人の手技で飲み口を薄く研ぎ出し、漆を艶やかに塗り重ねることで、コーヒーそのものの美味しさを、深く、繊細に味わうことができます。
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うすく、やさしく、たしなむ。
「うすくちうるし」は、飲み口が厚さ約1㎜の漆塗りの木製食器です。薄く研ぎ出し、漆を塗り重ね、やさしくすっきりとした口当たりに仕上げました。木製なので、ガラスや陶磁器の薄口食器よりも割れにくい点で優れています。また熱が伝わりにくい特性を生かし、珈琲のぬくもりを手のひらで感じながら、味わうことができます。
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美しく、いのちが宿る、手仕事。
木地師が挽いた国産欅の木地を、更に手仕事で丁寧に研ぎ出し、幾層にも拭き漆を塗り重ねました。黒は黒漆ではなく、鉄媒染を繰り返すことで、木目の風合いが生きる黒色に仕上げています。欅材はとても硬く強靭で、美しい木目が特長であり、自然素材のため一つひとつ表情が異なります。漆文化は縄文時代に始まり、塗り直しや修理が可能な、サスティナブルな日本の伝統と言えるでしょう。
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長旅を続けた珈琲に、想いを馳せて。
「うすくちうるし」珈琲カッププロジェクト 監修
COFFEE BASE Co.,Ltd. Director 牧野広志
遠く海の向こうの農園で栽培されたコーヒーチェリーは、幾度もの精製作業を経て私たちの元にやってきます。その生豆を焙煎し、削り、お湯を入れ、最後に手作業でドリップしてお客様にご提供します。長旅を続けたコーヒーに想いを馳せ、柔らかな口あたりの「うすくちうるし」でお飲みいただければ、きっと優しい世界に浸れることでしょう。
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うすくちうるし® *「うすくちうるし」は、うるしの駒やの登録商標です。
写真左:170ml用 9,900円(税込)
右:170ml用外黒染 11,000円(税込)
◎第2回 越前ものづくりの里クラフトコンテスト 優秀賞受賞(2025年1月)
*金額は希望小売価格です。地域によって価格が異なる場合がございます。
●品質表示
品名:漆器/表面塗装の種類:漆塗装/素地の種類:天然木
●容量/サイズ/重量
170ml用:満量約240ml/縦81㎜×横81㎜×高83㎜/約76g(箱入約122g)*個体差あり
●パッケージ
濃紺の化粧箱に、三つ折りのリーフレットが入ります。
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うすくちうるし®
◎第2回 越前ものづくりの里クラフトコンテスト 優秀賞受賞(2025年1月)
カップ :90ml用外黒染 9,900円(税込)
ソーサー:90ml用ソーサー黒染 7,700円(税込)
黒染しない拭き漆タイプは、カップが8,800円(税込)、ソーサーが6,600円(税込)となります。
*金額は希望小売価格です。地域によって価格が異なる場合がございます。
●品質表示
品名:漆器/表面塗装の種類:漆塗装/素地の種類:天然木
●容量/サイズ/重量
90ml用:満量約140ml/縦72㎜×横72㎜×高72㎜/約48g(箱入約83g)*個体差あり
ソーサー:縦140㎜×横140㎜×高15㎜/約59g(箱入約125g)*個体差あり
●パッケージ
濃紺の化粧箱に、三つ折りのリーフレットが入ります。
○お取扱い上の注意
・本漆や金、銀といった天然素材を使用しており、電子レンジや食器洗い機には対応しておりません。また、お湯や水に長時間漬けると、金、銀などが剝がれやすくなります。
・中性洗剤を使用し、スポンジの柔らかい面で洗ってください。
・直射日光を当てると変色することがあります。
・漆かぶれなどの異常を感じた時は、専門医にご相談ください。
・漆塗装が劣化した場合、漆の塗り直しが可能です。
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「うすくちうるし」は、手仕事から生まれます。
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木地挽き
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木地師が、轆轤と刃物を使って木地を挽きます。「うすくちうるし」では、「縦木取り」と呼ばれる材料の切り出し方を採用し、強度を増強させることで、繊細な薄口の挽物を可能にしています。
柿渋下地
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漆を塗る前に、下地として柿渋を塗ります。柿渋は、渋柿の未熟な果実を粉砕・圧縮し、それを発酵・熟成させて得られる抽出液です。
うすくち研ぎ出し
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轆轤と刃物で挽く口の薄さには限界があり、理想とする口当たりのために、更に薄く、手作業で研いでいきます。
錆漆下地
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「錆漆」で木地の目止めを行います。「うすくちうるし」に使用する欅材は、とても硬く強靭であり、美しい木目が特長です。その木目から液体が漏れ出ることを防ぐため、生漆と砥の粉、地の粉(珪藻土)を混ぜた「錆漆」で下地塗りを行います。
拭き漆
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漆を塗っては拭き取る「拭き漆」作業を繰り返します。
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柿渋下地と錆漆下地の後に、通常は拭き漆を3回程度繰り返して完成します。季節によって、漆の浸み込み具合や乾き具合が異なるため、色や艶を見ながら拭き漆の回数を決定します。
「駒」印
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稲村龍谷先生作の「駒」印を押して完成です。
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左奥から順に、①木地②柿渋下地③錆漆下地④拭き漆1回目⑤拭き漆2回目⑥拭き漆3回目と並べており、作業工程の進行による色の変化が、お分かりいただけると思います。
○お取扱い上の注意
・本漆や金、銀といった天然素材を使用しており、電子レンジや食器洗い機には対応しておりません。また、お湯や水に長時間漬けると、金、銀などが剝がれやすくなります。
・中性洗剤を使用し、スポンジの柔らかい面で洗ってください。
・直射日光を当てると変色することがあります。
・漆かぶれなどの異常を感じた時は、専門医にご相談ください。
・漆塗装が劣化した場合、漆の塗り直しが可能です。